終戦


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今年は疲れた。
5~6月の交流戦を好成績で乗り切り、一時3位に。まさに「凱旋」状態で戻ってきたマツダスタジアムでNG川が中日の森野に逆転ホームランを打たれ敗戦。そのカード3連敗。チームはずるずると不調に陥る。特にホームで勝てず、7月に松スタで勝ったのは何と1試合。4~5位をうろつき、7月末には3位ヤクルトとの差が13ゲームとなる。
この時点で、一度終戦。
ところがここからヤクルトが、前半のうちを大幅に上回る絶不調に。カープ、西宮のチームとも特に好調でもないにもかかわらずヤクルトが墜落してきて、結果CS進出争いが再燃。いったん5位に落ちたヤクルトに怪我人が復帰し、やや復調。阪神がややリードしたまま3チームで一進一退を繰り返す。
9月中旬、3位の阪神に0.5ゲーム差まで近づいた。だがここでもまだ、マツダスタジアムの呪いを払拭できない。対ヤクルトを負け越し、後退。東京ドームに移り、優勝直後で勝利へのモチベーションがほとんど無いはずの巨人からなぜか3試合で3点しかとれず、3タテをくらう。
これが二度目の終戦。
しかしここから4連勝したのと、神ヤが星をつぶしあったので首の皮一枚で生き残る。
抵抗はここまで。先週土曜日に巨人に負け、CS進出は絶望的となった。
西宮、神宮どちらがCSに出ても関係ないが、うちとしがらみのないヤクルトが進出してもらった方がうれしい。

このようにアップダウンの激しいシーズンだったので、応援に熱が入った。もう一つ熱が入った理由として、今年のカープはどういうわけか関東で強かった、ということがある。何回か見に行った神宮では、劇的なものを見せてもらった。
その一つ、9月8日の試合で見た石原のホームランは、おそらく生涯忘れそうにない。序盤から点をとられて劣勢。8回にようやく追いつく。9回表、ノーアウトのランナーを併殺で殺す。2アウトランナー無しから、四球と内野安打でランナーが二人出る。打席に入った石原が打った球は、三塁側外野よりで見ていた僕のはるか上を越え、レフトスタンドに吸い込まれていた。
ヤクルトファンよりはるかに多い、レフトスタンドと三塁側を埋めたカープファンが狂喜したことは言うまでもない。だがその歓喜がいったん収まり、次の打者がバッターボックスに入っても、カープファンの間のどよめきは延々と続いていた。誰もが、目の前で起こったことが現実なのかどうか、つかみかねていたのである。ああいう異様な雰囲気は、僕が観戦したなかでは体験したことがない。人間あまりに嬉しいことが起こると、喜ぶと同時に真実かどうかを疑ってしまうものだ、ということを感じた。

ブラウン監督の采配が正しかったのかどうか、僕には分からない。ただ、シュルツという希有のピッチャーがチームにいるという幸運がありながら抑えに使わないのは、NG川が何度も救援に失敗しているだけに不可解だった。スタメンを固定しないのは、野手間の競争意識を鈍らせるという弊害があったと思う。
だが今年もBクラスに終わった原因は監督ではなく、前年以上の活躍した選手がほとんどいない打線にあった。打率5位、ホームラン数最下位の打線で先日まで3位争いをしていたことは、むしろ健闘と言うべきだろう。
監督のカープにかける熱意は、ファンを鼓舞した。ブラウン氏の4年間の努力に、心から敬意を表する。
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by sakichi_i | 2009-10-06 02:54 | その他 | Comments(0)


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