紙を買いだめするな

未曾有の被害をもたらしたこの大震災について、何も書く言葉が浮かばない。僕のような、被災者を救うために何もしていない人間が何か言っても、言葉はすべて上っ面を滑っていく。できるのは、自分の分かる身近な現象について書くことだけだ。

食料品に関してはだいぶ改善されてきたようだが、それにしてもまだまだスーパーやコンビニに特定商品が無い。正確に言えば無いのではなく、あっという間に売り切れる。
弁当、惣菜、パンなど、保存のできない食品については早いうちに買い占めはなくなると思っていたし、実際そうなった。大量に買い込んでも、1日に5食も6食も食べることはできない。かといって食べなければ、腐らせるだけだ。結局こういう品物は、その日あるいは数日に必要なものを必要な分量だけ買うしかない。
だからいま店にないのは保存のできる食料で、米、乾麺、インスタントラーメン、カップ麺、そしてこういう物を食料扱いするのがかなり末期的発想ではあるが、スナックやクッキーなどのお菓子である。
いずれにしても食品については、選びさえしなければ何も買えないという状況ではなくなった。被災地以外でもしそういう場所があれば「新たな二次災害の発生」として大きく報道されているはずだ。

いま最も逼迫した問題は、紙がないということである。ティッシュペーパーとトイレットペーパーが無い。
こうなったことの最も大きな責任は、最初に買いだめした人々にある。他にも多く生活必需品のあるなか、なぜ紙系製品に限って大量買いしたのか僕は分からない。一説によると、オイルショックの時の紙不足を経験した人々がその再現を恐れたという可能性がある。
いずれにしても最初に買い占めた人々には、「おまえら馬鹿か」と言いたい。
第一波の買いだめが行われた後、店に紙が少なくなっているのを見た人々が「これはまずい」と思い、まだ商品が残っている店を探してこれまた大量買いする。あとは雪崩現象である。今は入荷すると同時に、待ち構えていた人々が買っていく。

だから僕は、最初に買いだめをした人々の罪が大きいとは思うが、かといって現実問題として買った商品を店に戻せというわけにはいかない(それが一番の解決方法だとは思うが)。
それなら、今なにができるかを考えなければならない。

今後、僕をふくめティッシュペーパー、トイレットペーパーの買いだめができなかった人々が何をすべきか。というより、何をすべきでないか。もしこれらの紙製品を買うチャンスに恵まれたとしても、先に買いだめをした人々と同じように大量買いをしてはならない。それをやって、混乱を長引かせてはいけない。一刻も早く、事態を収束させるために努力しなければならない。

多くの店では「1人1個」に制限しているが、何回も買いに行けばいいのだから事実上買いだめは可能である。
買いそびれた人々というのは、仕事などがあるため朝早い時間に店に行けない人がほとんどで、何の罪もない。何の罪もないのに我慢を強いられるのは、極めて理不尽ではある。しかしそれでも、我々がまた買いだめして、先に買いだめした人たちと同じレベルに落ちてはいけない。

不安なのは、誰でも同じだ。自分が混乱に拍車をかけることだけは、避けたいものである。
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by sakichi_i | 2011-03-20 14:20 | その他 | Comments(0)


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