(上の画像は選手会サイトのトップページより) ついにロックアウトに至ったNBA労使紛争。果たして選手会の主張が正しいのか、それともオーナー側の主張が正しいのか。これは、それぞれの主張内容を見るだけでは分からない。 結局のところ、リーグ(30チーム)の経営状態はどうなのか。このことが決定的に重要な問題だ。赤字が巨額なら、オーナー側の言うようなサラリー大幅削減もやむを得ないということになり、巨額でないならそんな必要はない、ということになる。 で、当然のごとく労使は今この問題でもめている。オーナー側は「大損してますよ」と言い、選手側は「そこまで大損してないだろ」と言っている。例えばオーナー側は30チーム中20チーム以上が赤字だと言い、選手側は10数チームだと言っている。 先日はニューヨーク・タイムズに「NBAオーナー側の挙げる数字は嘘」という記事が出て、NBA事務局が早速それに反論するという出来事もあった。 この「リーグの経営状態を正確に把握する」という問題は、後回しにすべきではない。オーナー側、選手側とも納得できる数字をまず確立すること。むしろこれが出発点なのだ。 そうするためには、少なくとも早期にそれを実現するには、労使交渉にまかせておけない。双方とも、それぞれの主張を通すために数字を利用しようとしている。彼らにとって、真実を明らかにすることは必ずしも第一義的目標ではない。隠蔽すること、粉飾することもあるかもしれない。 だから第三者機関の介入をお願いしたい。会計監査の専門家に、まずNBAの経営状態を明らかにしてもらう。 裁判所でもいい。裁判だと、双方の会計士が異なる数字を出すだろうが、そこに少なくとも判事という第三者の判断が加わる。相手の出す数字が間違っていると思う方が、訴訟を起こせばいい。 バークリーのおっさんなどは、「来季は全部なくなる」などと不吉なことを言っている。そうならないためにも、一刻も早く正しいデータを共通認識にすべきである。
by sakichi_i
| 2011-07-07 17:54
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