高さ27メートルの波

に乗ることに、サーファーが成功したという映像である。



場所はポルトガルらしい。27メートルの高さがあるのかどうか、比べるものが豆粒のようにみえる当のサーファーだけなのでよくわからない。だが間違いないのは、とにかくとてっつもなくデカい波だということである。

こういうものを見ると、「すごい」と感じるよりまず恐怖が先に立つ。東日本大震災で東北を破壊し尽くした津波の映像が、まだまだ記憶に生々しいからだ。

僕がこの映像を見て思ったのは、当たり前のことかもしれないが、「波と津波はまったく違う」ということである。
ここまで大きい波はこのナザレという町でもあまりないらしいが、かといって10年に一度とか50年に一度しかないほど珍しいわけではない。このサーファーたちは大きい波を求め、アメリカからわざわざこの地に移住しているのである。つまり程度の差はあれ、こういう巨大な波は常にこの海岸にある。
しかしこの町の沿岸が波に破壊され、死者や怪我人が出たというニュースをまったく目にしない。
「波」というのは基本、その地点の水位が高くなったり低くなったりするだけの現象だ。沖に浮かぶブイは何回波に洗われても、位置を変えない。縄跳びの端を持って上下に動かすようなもの。縄は波打つが、移動しない。
「津波」はそうではなく、水という質量の移動である。
震災の映像で何回も見た。大きな津波も、小さな津波も被害をもたらした。ポルトガルの波よりもはるかに小さい、時には地をはうようにさえ見える海水が、家々をなぎはらっていった。

27メートルの大波の映像を見て、津波の恐怖を再認識した。
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by sakichi_i | 2011-11-09 12:09 | その他 | Comments(0)


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