選手の移籍が激しい昨今のNBAでは、どのチーム構成も時代の一断面に過ぎない。 驚くほどの早さで、リーグはその勢力図を変えていく。 だが、好きなチームの、しかもチームにフィットした選手であれば、いつまでもいるかのような錯覚に陥ることがある。 ■SAC→ORL ダグ・クリスティー ■ORL→SAC カッティノ・モブリー、マイケル・ブラッドリー 01-02年を頂点に一時代を築いた強豪キングスの主力選手の一人・DCが、チームを去る。 恐らくGMも地元のファンも、01-02年のメンバーで優勝するのを見たかったのではないか? 途中ブラッド・ミラーが加わったり、今季ディバッツが去ったりしたが、それ以外のスターターと6thマン・ボビーという構成が変わっていない。 しつこいようだが、これは昨今のNBAでは非常に珍しいことだ。 キングス最高の、というよりむしろ唯一のディフェンダー……というのはESPNのChad Ford氏の言。 オフェンス重視のキングスにおいて、守備でいくつも決定的なプレーをした。 そういう時、胸に十字を切って片手を高くかかげる姿が印象的だった……。 もっともこれは失敗した時にもやるもので、あまり重大な意味はないと後で知ったのであるが(苦笑 オフェンスにおいても平均以上のシュート力をもち、パス交換の多いキングスでいきなりペネトレイトを決める優秀なスラッシャーでもあった。 栄養が足りない殺し屋、といった感じの風貌もインパクトがあった。 DCの選手生活はこれからも続く。 だが、 「キングスのDC」はいなくなった。 ご苦労様、と言いたい。 ●マジックの意図を推測 モブリーは今季途中欠場していた。その間チームは5勝3敗。 試合に出ている時は13勝12敗。 モブリー自身は活躍しているし、このことだけで「モブリー不要」などとはもちろん言えない。 だが、「いてもいなくてもあまり変わりがない」とは言える。 現在、マジックの平均失点はリーグ最悪。 それなら、このモブリーという他チームにとって魅力的な駒を使ってディフェンダーをとろう……というのは目のつけどころとしては悪くない。 あとはモブリーの得点分を他のメンバーが補えるかどうか。 クリスティはオフェンス面ではやや陰りが見える。
by SAKICHI_I
| 2005-01-11 23:20
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Comments(2)
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taketoshinkai at 2005-01-12 16:37
シューター過多のキングスにモーブリーは合わないだろうなあ〜って、多分世界中が思ってますよね。まあボビーの代わりのつもりなんでしょうけど、やっぱり納得はいきません。
キングスは好きなので、弱体化していくのを見るのは寂しい…(まだそう決まったわけじゃないけど)。
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佐吉(SAKICHI_I)
at 2005-01-12 23:17
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なんかキングスも賭けに出た感じですねえ。表と出るか、裏と出るか……。
かえすがえすも、02年に優勝してほしかった。あの時優勝していれば、クリスティの離脱もここまで残念ではなかったのかもしれません。
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