陥りやすい落とし穴

●医師がHPで患者中傷 「頭悪い、二度と来るな」

考えさせられる話だ。
医者が患者のことを内心悪く思っていたり、治療をおもしろがっていたりすることについては、特に何も思わない。
(もちろん誉められたこっちゃないが)
医師も仏様じゃない。
仕事をしていれば分かるが、仕事に関してのストレスは客への不満がかなりの部分を占める。
医師と患者の関係は通常の業者と客のそれとはやや異なるとは言え、患者に不愉快な思いをさせられることもあるだろう。
問題はそれをネットで発信したこと、しかも自分の身分と名を明らかにしてそれをしたことだ。
(当該HPの詳細は知らないが、Yahoo!の記事から察すると当然そういうことになる)

この「事件」の場合は発信者の方が実名だったので、書いた本人と勤め先の病院にすさまじい損失をもたらすことになる。
逆に書く方が匿名で、特定の対象を実名で誹謗中傷すると、相手に多大な損害を及ぼす。
ネット上のトラブルのほとんどが後者のパターンで、名誉毀損や損害賠償の訴訟になることも多い。
前者のパターンは、政治家や芸能人のように名乗らなければ意味がない人のサイトでは起こりうる。
だが、一般人が自らが名を明らかにして不適切な発言をするというような例は聞いたことがない。
正直、この医師は間抜けだと思う。
しかしどちらのパターンであれ、ネットでは書いたものの内容によって重大な事態になる可能性があるという点では変わりがない。

考えさせられる、と思うのはそれだ。
例えばうちのような小サイトだと、何を書いたとしても訴訟になったり全国ニュースでとりあげられるような事態になる可能性は低い。
だが。
おそらくこの事件の医師も、まさにそう思っていたのではないかと。
というか、それしか考えられん。
地域住民も読むと思っていれば、「患者は頭が悪い」などと書くわけがない。
おそらくその医師のサイトは、少数の同業者達が集まる狭いコミュニティとして機能していたのではないか。
これに慣れてくると、サイト常連以外の人たちが読む可能性などまったく考えなくなるものだ。

僕もぶっちゃけ悪口が好きで、この先も悪口を書くのをやめる気はないが、一応その「落とし穴」だけは頭の片隅に置いておかなければならない。
とりあえず、ナベツネにいつ訴えられてもいいよう訴訟費用を貯めておく必要がある。
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by SAKICHI_I | 2005-01-14 17:56 | その他 | Comments(2)
Commented by XYZ at 2005-01-18 07:41 x
突然失礼いたします。
10年以上前「福祉川柳事件」なるものが世の中をさわがせたことを
ご存知ありませんか?今回のスキャンダルにちょっぴり類似しています。
救急車自分で呼べよばかやろう
のような過激な川柳が、福祉事務所の職員たちの雑誌に
公募掲載され、ケースワーカーらの福祉受給者に対する
内なる憎悪が如実に表現されており、当時マスコミをさわがせ
右翼も駆けつけ、社会的問題となりました。
http://www.acc.ne.jp/~hituji2sin/kyouikushuuhen1.html
今回の事件との相違点などを考えてくださーい。
Commented by 佐吉(SAKICHI_I) at 2005-01-18 21:13 x
XYZさん、サイトの紹介をありがとうございます。情けないことに、「福祉川柳事件」のことは全く知りませんでした(;´Д`) 紹介していただいたページを読んだんですが、驚くほど今回の医師のケースと似ていますね(笑)。ちょっと笑ってしまいました。
その夏木氏の文章にはちょっと引っかかる物を感じましたので、これについては別の記事にして書きたいと思います。


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