大河ドラマ「平清盛」の感想

10月の終わりぐらいにチラッと見て、「あれ、ちょっとマシになったか」と思った。それ以来、最後まで多分全回見た。

最終回、遺言のシーンは名場面だった。
時忠への「時忠なくして平家はなかった」は、一時時忠と対立しただけに涙がにじんだし、時子への「そちこそがわしの紫の上ぞ」は何とも言えなかった。

全体的に言えば、大河ドラマの最低視聴率を記録するにふさわしい、つまらんドラマであった。
何と言っても前半の、清盛のキャラへの共感できなさが致命的。「面白うもない世を面白う」という漠然としたスローガンを掲げる男が、周囲の人間に対して常に粗暴で不快。
しかし清盛が爺さんになり、自分の思い描いた世を作れなかった悲哀を表すようになってからは、悪くなかったと思う。松山ケンイチもその悲哀をよく表現した。マツケンの力不足は間違いなくこのドラマの失敗の大きな要因だが、清盛の晩年部分でいくぶんかはマイナス分を取り返したと思う。
スタッフも役者も最低視聴率に腐らず、画面にもその演技にもなげやりさが見られなかったことには、まあ仕事だから当たり前かもしれないが拍手を送りたい。

12月にあるメディアが「清盛」失敗の分析をしていて、そこでは「今視聴者の求めているものと合致しない」「幕末・戦国と違ってなじみがない」という意味のことを言っていた。そういう、誰にも責任がないような言い方はやめた方がいい。マツケンと脚本が悪いのである。
同じ脚本でも、源義朝の玉木宏や、頼朝の岡田なんとか君は輝いた。女優陣は、とんでもない大根が主要な役に何人もいて、これも足を引っ張った。壇れい、松雪泰子、りょうは良かった。
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by sakichi_i | 2012-12-25 01:48 | 雑記 | Comments(0)


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