思い出したくなかった恐怖

●北朝鮮が核兵器保有を明言

非常に嫌なニュースだ。
僕が生まれ育った広島では、小・中・高校で原子爆弾の被害についてかなりの時間をかけて学ぶ。
僕の脳髄には、核兵器に対する恐怖が半ばトラウマのように刷り込まれている。

ニュースをざっと見たところでは、今回の北朝鮮のこの発言自体は、国際政治の専門家にとって特に驚くに値するものではないらしい。
核開発に成功したと見る向きはむしろ少ないようだ。
だが何しろ相手は、独善的で、独裁的で、閉鎖的で、前近代的なあの世界最悪の国家の一つ。
それが史上最悪の大量破壊兵器を保有している可能性があると考えただけで、充分に我々を戦慄させるに足る。
もうだいぶ前になったが、米ソ冷戦時代にあった、背中に走る冷たい感覚を思い出す。

こういう出来事を目の当たりにして一番いやなのが、日頃スポーツに熱中している自分が馬鹿のように思えてしまうことだ。
2001年、同時多発テロが起こった時がまさにそうだった。
観戦に没頭している時は気づかないが、スポーツに限らず趣味というものは案外薄い氷の上に乗っている。
「生命の絶対的な安全」という氷(=前提)が崩れると、趣味への興味は全て水の中に沈んでしまい、生命の危険が意識を覆っている限り趣味が意識上に上ってくることは無い。
簡単に言えば 「んな事やってる場合じゃねえよ」ということである。

スポーツに没頭するのが悪い、と言っているわけではない。
そういう気持ちになってしまうからこそ、やはり平和が絶対的に大事なのだ。
スポーツが好きであるからこそ、政治に無関心ではいられない。
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by SAKICHI_I | 2005-02-11 01:38 | その他 | Comments(0)


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