目をそむけるのはもう無理

政権によって連日ここまで日本全体が揺れ動くと、政治に対する関心が深いとはとても言えない僕でも関心を持たざるをえない。
消費税率アップがいまだに代金を支払うたびにいちいち思い出され、ムカつくこともさることながら、今一番の問題はやはり安保法制だ。


●核の傘、核抑止力……それは有意義なものなのか、有効に機能してきたのか。もしかするとそうかもしれない。現実に核戦争は、「少なくとも核戦争は」発生していない。
しかし今あるのは安心感より、不安だ。日本はこれで名実ともにアメリカの同盟軍となる。アメリカはアメリカの都合により、敵を作る。アメリカはテロの標的となる。今後その標的の中に、日本も含まれることになる。

●松本人志の、安保法制に関する発言「このままだと、当て逃げされますよ。『ぶつけたら厄介やぞ』と思わせないと」。これは完全に勘違いだ。今回の安保法制成立によって可能になるのは自衛隊の米軍への協力範囲の拡大であり、逆はない。
松本が言っているのは自衛力を持つべき、またはアメリカの「核の傘」という抑止力に入るべき、ということだと思うが、これは現時点でどちらも今の日本にある。従って、今回の安保法制賛成の理由にはならない。

●上で書いたように、現行の安保体制では日米同盟のあり方は若干いびつになっている。集団的自衛権のもとでは通常おこなわれるいくつかの行動が、自衛隊にはできない。アメリカ自らも大いに関わって定めた日本国憲法が足枷となってきた。
安保法制はアメリカの方からすれば「普通」の状態にするだけ。守ってやってるんだからお前らも普通の協力はしろと。まあ要望としてはあって当然と言えるだろう。

●となると日本人の方で言えば、現在の安保体制を肯定するなら、今回の安保法制も賛同せざるをえない。米軍にはいてほしいが、自衛隊の後方支援はしないよ。これは確かに、虫のいい話だ。
で……あれば。安保法制に反対なら、安保条約そのものに突き当たらざるをえない。僕は、今安保法制に反対している政党、人々にそこに至ってもらいたい。

●普天間基地にしてもそうだ。「どこへ置くか」論じたところで、どこの日本国民が貧乏くじを引くかという選択でしかない。
普天間基地問題を、鼻で笑う人間がいる。「じゃあ対案を出せ」と。それは基地周辺の住民の苦しみを何とも思わない傲慢さから発した言葉だとしても、理屈としてはその通りだ。辺野古であればいいという問題ではない。
根本的な解決策は、基地の撤去以外に無いのである。沖縄県知事さんはそれが分かっているからこそ、アメリカへ行って会える関係者に会ってきた。それは巨象にいどむ猫のような闘いであったとしても、方向として正しい。


個人的には、自民党に投票したことはただの一度もない。かといって、積極的に政治的アクションを起こしたこともない。
もうそれではすまない時代になってきたのか、と思う。
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by SAKICHI_I | 2015-08-13 17:21 | その他 | Comments(0)


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