石原のおっさん、フランス語

石原慎太郎・東京都知事が 「フランス語は数を勘定できず国際語として失格」 などと発言したのは名誉棄損に当たるとして、在日フランス人らが提訴した。
僕はフランスもフランス語も好きでも何でもない(別に嫌いでもない)が、石原のおっさんは嫌いだ。

ワシ、大学時にフランス語をかじった。
その時の記憶から。
ただし、フランス語の語法についてはほとんど覚えてないので、調べ直さなくてはならなかった。

フランスでも、数え方そのものは十進法。
日本その他の国と変わらない。
だがそれを表記する単語は、確かにちょっと変わっている。
80を20×4、99を20×4+10+9と書いたりする。
だが現地のフランス人は、んなこた一切考えていない。
ぶっちゃけ大人でも、数え方がそういう構造になっていることさえ知らん人が多い。
99は “quatre-vingt-dix-neuf ”だが、これをフランス人は “quatrevingtdixneuf ” という単語として覚えているだけ。
そらそうだろ……99という数を伝えるために、その語源が20×4+10+9であることを知っている必要はねえんだから。

という訳で、フランス語の数詞は単語が少々長いというだけで、 「数を勘定」 する上で何の問題もない。
石原のような、中途半端にフランス語を知っている人間にとってのみ、フランス語の数は難しい。

ただし、フランス語の国際公用語としての適性を考えた場合、フランス語を学ぶ他国人にとってこの特異な表記法が、その習得をやや困難にする可能性はある。
しかし、もし公用語として使うぐらい習熟する必要があるなら、この程度の障害でつまづいていてその言語の習得ができるわけがない。
数の表記の複雑さは、言語の特性のうちのゴミのように小さな一部分にすぎない。

ところで、フランス語は難解で複雑だと思う。
これ自体は言語として悪いことではない。
より細かく、正確に記述でき、微妙な表現ができるということだ。
フランス語は複雑だから国際語として失格、と石原は言った。
裏を返せば、現在押しも押されぬ国際語である英語は単純だ、ということだ。
石原は返す刀で英語をも馬鹿にしている。

僕自身は、日本語ほど解読することの難しい言語は世界にもほとんど無いのではないかと思う。
もし外国に生まれ、日本語を学ぶ機会があったとしても、深入りすることはまずなかっただろう。
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by SAKICHI_I | 2005-07-16 12:12 | その他 | Comments(0)


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