「仕事」 が主人公の漫画

b0054053_2383368.jpg「仕事」 とは何なのかっつーと。
端的に言えば、生きるためにおこなう行動、ということ。
人間の祖先が野山で小動物を追い、果実を探したのも、現代のサラリーマンがオフィスで机に向かう事も、本質的には変わりがない。
だから我々もよく知っている通り、よほど運のいい人間以外、ほとんどすべての人間が老境にさしかかるまで働かなくてはならない。
(余談だが、現行の年金制度の貧弱さからすると、多くの人が老年になってからも働かなければならない)

従って仕事をする、ということは、人類の大部分が持つ共通項だ。
だからそれを主題にしたドラマや漫画がもっと多くてもいいはずだ。
だが実際には、仕事というものを正面からとらえた作品は、非常に少ない。

職場が舞台の作品なら、いくらでもある。
典型的な例は、漫画の 「課長島耕作」 。
あれは大手家電メーカーが舞台であり、かつ島耕作のプライベートはあまり描かれず、ほとんどが仕事がらみの話だ。
だがあの漫画は、家電メーカーの業務をめぐる人間模様を描いているだけで、仕事そのものを主題にしているわけではない。

プロスポーツや外科医など、仕事そのものがドラマティックな職業を描く作品(特に漫画)は多い。
だがそれらは多くの場合、その職業を舞台とする対決や主人公の夢の実現、成長などを描くことが主眼であり、そこに生々しい(給料をもらうための)「なりわい」 という概念の入る余地は小さい。

さてそういうわけで貴重な、安野モヨコさんの 「働きマン」 である。
この漫画、わき目もふらず、ある意味恥も外聞もなく、「いかにして良い仕事をするか」 がテーマだ。
主人公のやっている週刊誌の編集という仕事は、まあものすごく一般的とは言えないけども、弘子(主人公)のぶつかる壁や悩みは我々が日頃ぶつかるものと大きくかけ離れてはなく、共感できる。
何よりその、
「仕事に対して必死で何が悪いんだボケ」
というスタンス。
弘子は周囲とぶつかり、悩みながらも―暗くはないが―つらぬこうとする。
こういうのもおこがましいが、わかるよ ・゚・(つД`)・゚・

島耕作であれば、たまたま立ち寄った小料理屋の女将さんと仲良くなり、貴重な情報を得たりして問題をすみやかに解決するかも知れない。
だが 「働きマン」 ではそうはならない。
弘子は仕事を優先しすぎるせいで、人間関係も恋愛もあまり上手くいってない。
そりゃま、どちらもそつなくこなせば 「できる人間」 と思われるのかもしれないが。
ほとんどの人間は、そんなに器用にはできてない。
どっちかとらなきゃいけないことも、往々にしてあるわけで。

それにしても。
必死で何が悪い?
なあ、ボケ社長。
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by SAKICHI_I | 2005-09-27 02:41 | その他 | Comments(2)
Commented by at 2005-09-28 22:18 x
どうせクックは活躍するので島耕作好きの私がすかさずレス。

かつ子は不幸な女なんや 許してやってや… ・゚・(つД`)・゚・

「働きマン」は今度読んでみます。昔からサラリーマンの漫画はよく読みました。山口六平太、だから笑介 …

ちなみに私の中では高山と聞いて 
ソフトボールの選手を思いつくのはマニア
プロレスラーを思いつくのは素人
「いくぜユージ!」「オーケー、タカ!」となれば玄人
物差しで頭を叩けばそれは神   
 
となっております。
そろそろ恒例の季節が近づいてまいりました。今年もヨロシク。
Commented by SAKICHI_I at 2005-09-29 00:45
「かつ子」は京都の料理屋の女将さんですかね。いかにも、大物代議士の愛人をやっていたような感じの名前ですな(^_^;)

>どうせクックは活躍する
に突っ込み入れるのは置いときまして
「高山」 についてぼけて頂きましたが、ぶっちゃけ私、いまいち意味が分かりません(^_^;)
「笑介」に高山係長というのが出てきたような気がしますが、そのことですかねえ? 村木を叩く有馬係長のことだったら分かったんですが。

いずれにせよファンタジーではまた優勝争いをするようお互い頑張りましょう。


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