昨年の今日、このブログを開設した。
サイト開設一周年の時は、「何とか一年もったか」 という感慨があった。 ブログの開設は形としては、単に元サイトの日記と掲示板のスタイルを変えただけであり、特に大きな感慨は無い。 ブログ一周年を機に、自分のブログ/サイトとブログ一般について考えてみる。 ■NBA FLYING HIGH ブログの開設前に僕が危惧していた事は、ほぼその通りに現実になった。 すなわち、「ブログだけが稼働し、ほかのコンテンツは事実上休止状態に陥ってしまうのではないか」 ということ。 まさに 「納屋を貸して母屋をとられる」 である。 だがこの場合取ったのも取られたのも自分なので、誰にも文句を言う筋合いのものではない。 これはある意味当然の結果と言える。 ブログというものがそもそも、個人サイトの基本的機能を備え、かつ更新が簡単なようにできているからだ。 そういうものだからこそ、ブログがこれだけ普及した。 サイトの一コンテンツとしてブログを使うことは、家の中にもう一軒家を建てるようなもので、それ自体が矛盾なのである。 ただしブログの範囲内では、WEBデザインの高度な技術は使えないか、難しい。 NBA FLYING HIGHの稼働ページがほぼブログのみになったということは、僕が元サイトでやっていたことのほとんどがブログで実現可能なことだった、ということだ。 要は、あまり難しいことはやっていなかった。 当サイト(NBA FLYING HIGH)は、一応以下のような構造になっている。 NBA FLYING HIGHトップ┳━WELCOME(管理人情報) ┣━INFORMATION & DIARY(当ブログ) ┣━COLUMN(コラム) ┣━CONTRIBUTOR(寄稿) ┗━LINK(当ブログ) 以前はブログのかわりに日記と掲示板があった。 ブログの機能を最も簡単に言うなら、まさにこの 「日記と掲示板」 である。 だがコラムの方もあまり更新しなくなってしまった。 コラムに書くようなテーマが見つかっても、ブログで書いとくか、という気になってしまうからだ。 これについては、自分でもあまり好ましい状態だとは思っていない。 いずれにせよ、元サイトを残しておいて何か不都合があるわけでなし、当分は今の構成のまま残しておこうと思う。 上に書いたように、高度なWEB技術を使いたくなった時にブログでは不十分だ。 コラムも時々は更新しようと思っている。 僕の知る限りでも、ブログを導入して以来更新がほぼブログのみになってしまったサイトはかなり多い。 通常のサイトとブログの両立はできるのか、それとも共存は難しいのか。 方向性が見えてくるまではまだしばらく試行錯誤が必要となるだろう。 ■ブログの普及とWEBデザイン 僕がこの一年たどってきた経過は、今のネット界の状況を反映している。 つまり、多くの管理人が通常のサイトからブログへ移行している、ということ。 いや、以前からサイトを運営していた人だけではない。 むしろ、ブログというものが無ければネットでの情報発信など思いもよらなかった人々が、ここ数年の間に大挙してブログを開設した。 理由は上でも書いたように、個人サイトが求める基本機能を持っていることと、更新が簡単なこと。 これと、ほとんどの人が持っている情報を発信したい、コミュニケーションをとりたいという欲求が合致し、これだけ多くの人がブログを開設した。 うろ覚えだが、現在国内のブログ管理人は6~700万人であるとどこかで聞いたような気がする。 これ自体は悪いことではない。 情報発信者が多ければ多いほど、有益な情報が得られる可能性は高くなる。 例えばNBA分野でも、ある選手やチームについて詳しい人、現地アメリカで観戦している人などがブログを書いてくれることにより、有益な情報、おもしろい情報が得られる。 特にブログの普及に対し否定的な意見は持っていないが、それによるひとつのデメリットはある。 個人レベルでのWEBデザインの後退だ。 自分で一からホームページを作るのは、けっこう大変だ。 どうにもならないほど困難ではないが、知識ゼロの状態から始めて数日後にできるようなものではない。 僕がNBA FLYING HIGHを始める前、確か1ヶ月ほど勉強した。 かなりなモティベーションがないと、面倒でやっとられん。 高度なデザインをしようとすれば、当然ながらさらに知識をつけなければならない。 これは、人がネット発信することを阻むために充分な高さの壁である。 この壁がブログの発明によって無くなった。 と同時に、自力でWEBデザインをしようという意欲を人から失わせてしまった。 まさに僕がそれだ。 面倒な事は大嫌いだからな。(ミ´∀`) 企業ではない、個人レベルのWEBデザインが急速に後退した。 結果、ネットで見る多くのページが、真ん中に記事があり左右にコメント、トラックバック見出しがあるという、ブログ特有の形態に画一化されてしまった。 ブログ提供企業はどこも工夫しており、かなりの種類がある事は確かだ。 しかし間違いないのは、ブログは一見してブログだと分かるということ。 それと、世界中で自分だけというオリジナリティを持つことはできない。 デザイン上の自由度は低い。 まだまだ発展中であるWEB技術はどうなったかというと、ますますWEBデザイナーのみのやる仕事になった。 実際問題、FLASHなどを使ったしちめんどうくせえデザインなんぞ、仕事でもなければ到底やれたもんではない。 (僕自身は元サイトのデザインの単純さを見ても分かるように、WEBデザイナーではない) 企業と個人のWEBデザイン力量は加速度をつけて差がついていく。 いかすページにしようと思ったら、一般人は企業からデザインを借りなければならなくなるだろう。 こうして、ネット界に個人のデザインの入る余地はなくなり、企業の作成したページ一色に塗りつぶされる。 長々と書いたが、この事をが悪いとか良いとかを論じたいわけでない。 個人でWEB構築をする必要がなくなったということは、文章や写真など、中身の方により力を割けるということだ。 だがどの分野でも、画一化はあまり好きではない。 どうも他力本願ではあるが、今ブログをやっている人や、ブログを始めようと思っている人の中に、企業から借りるだけがHPデザインではないということを知っている人が少しはいてほしいと思う。 僕自身も、なんとか時間をかけてでもWEB技術を少しずつ高めていきたいものである。
by SAKICHI_I
| 2005-10-30 21:28
| その他
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Comments(2)
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