「台風上陸」という妙な言葉

昨夜から関東・東海地方は雨・風が激しい。
台風が来ている。
僕も昨日の帰りは、びしょぬれになってしまった。
まあぬれるのは、乾かしさえすればいいのだから大した事ではない。
台風で恐いのは、床上浸水や土砂崩れなどで、家が被害を受けることだ。
うちは幸いやや高い地域にあるので、あまり洪水の心配はない。

さて台風についての報道に関し、前から疑問に思っていたことがある。
ニュースや天気予報では、「台風が○○県に上陸しました」と言う。
上陸。
どういうことか?
まあ使われている時の天気図や状況からして、だいたい推測できる。
台風の中心がどこかの地域にさしかかる、ということだろう。
一応、ネットで調べて確認してみた。

台風の上陸とは、北海道、本州、四国、九州のいずれかに台風の中心がきたときをいいます。それ以外の島の場合は上陸ではなく通過と表現します。
(TBS WEATHER GUIDE)


まあそうだろうな、としか思わない。
問題は、「上陸」という言葉でいいのだろうか、ということだ。

台風以外でこの言葉を使うのは、どういう時だろうか。
僕の場合それは、軍隊の上陸である。
ある国が他国を侵略・占領するために、船で陸軍や海兵隊を運び、着岸し、兵器と兵士を揚陸する。
侵攻側・防衛側双方にとって極めて重要な行動。
戦争の帰趨を決すると言ってもよい。
第二次大戦における「ノルマンディーの上陸」が典型的な例である。
上陸を阻止するために防衛側は死にものぐるいとなり、攻撃側はもちろんその逆だ。
これが成功するか失敗するかは、双方にとっての死活問題となる。

「上陸」の他の使い方。
外国のブームや製品が日本に来た時なども、上陸と言うことがある。
いずれにしても「上陸」は、基本的にする/しないのどちらかなのである。

さて台風。
台風に対処するにあたり、上陸する/しないはそんなに重要か?
例えば海岸沖30kmの地点を通過したとする。
「ああ、上陸しなくてよかった」と喜ぶ状況か?
もちろん、中心がどの地域にあるかは非常に重要な意味がある。
台風の目を除き、中心に近づくほど風雨が激しいのだから。
しかし、中心でなければ助かる、というわけではない。
中心から半径何百キロも、暴風雨地帯なのだ。

だから僕は、いつも思っていた。
ニュースで言う。
「あと30分ほどで台風12号が広島県に上陸します」
いや、あの、すいません。
すでに、ものすげー暴風雨なんですけど。
今さら上陸するかしないかを伝えて、何か意味あるんすか。

そういうわけで僕は、この言葉の使い方はおかしいと思う。
単純に、「台風の中心は○○付近にある」でいい。
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by SAKICHI_I | 2007-09-07 11:42 | その他 | Comments(0)


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