少しは反省したら?( `3´)

アメリカの大統領選がおこなわれる。
大統領が誰になろうと、今さら米政府に期待することは何も無い。
だが、今回限りはケリーに勝ってほしい。

ブッシュ政権は4年間の任期中に、分かりやすい二つの罪を犯した。
語り尽くされた事ではあるが、少し振り返ってみる。


●同時多発テロへの「武力報復」

これは三つの点で間違っていた。
(1)犯罪者は「報復」すべき対象ではないこと
(2)ビン・ラディンひきいるアルカイダがテロを起こしたことが充分に証明されていなかったこと
(3)タリバン政権への容疑者(ビン・ラディン)引き渡しの交渉が充分ではなかったこと

国内でおこった犯罪であれば、三審までおこなってその有罪を証明するのだ。
国際犯罪でその過程が省略されていいわけがない。

「国際犯罪 対 法治国家」という図式のもとでなら、国、イデオロギーの違いを越えて全世界がテロ撲滅の為に協力することができる。
アメリカの武力報復は、犯罪糾明をアメリカの「私闘」に変えた。
他の国家が参加できる余地がないし、参加すれば今度は自分の国がテロに狙われる理由を意味なく作ることになる(イギリスは参加したが…)。

アメリカ軍はアフガニスタンへの攻撃で罪のない多くの人を殺した。
テロリストは法治社会の最大の敵の一つ。
だがアメリカ政府もまた、法治社会の一員たるべき資格が無い。


●イラク戦争

中東での権益を拡大し、石油の確保もしたい
→イラクのフセイン政権を打倒し、米のいいなりになる政府を立てればいい。幸いフセインは嫌われ者だし
しかしさすがに、いきなり侵攻すると世論がうるさい。大義名分が欲しい
→国連に「大量破壊兵器」の査察をさせよう。イラクが拒否したらしたで攻撃の理由になる
→見つからない。さっぱり見つからない。ちょっとした「証拠」らしきものでも作っとくか
→攻撃開始

……とこのようにして始めたイラク戦争だが、
フセイン政府はあっさり倒れたもののイラク国内はテロが横行してさっぱり治まらないし、
大量破壊兵器発見の証拠が捏造だったとバレて国際的に非難を浴びるし、
米軍人・民間人の戦死者・犠牲者が増えるに従いアメリカ国内でも非難が高まって足元に火がつくし

自国のエゴから始めた戦争が泥沼に陥っているのは愉快と言えば言えないこともないが、その戦争で死んだ多くの人々にとってはたまったものではない。


大統領がケリーに変わっても、アメリカの国際政策が劇的に良くなるとは思わない。
だが、たまには反省の意志を示したらどうだろうねえ。
アメリカ人はブッシュを選んだことに対する反省を、ケリーへの投票に表せと。
だから今回はケリーに勝ってほしい。
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by SAKICHI_I | 2004-11-02 22:29 | その他 | Comments(0)


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