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還暦ロックンローラー

僕はスポーツ選手が衰えた姿を見ることが、あまり好きではない。
特に往年のスター選手が、全盛期にまったく及ばないプレイしかできなくなっても現役にしがみつく姿を見ることが、好きではない。
ロックンローラーについても、基本的に同様である。

ツェッペリン再結成 という話がある。
イベントで一日限りの、旧メンバー集合。
もちろん、本当の意味での再結成ではない。
疑似再結成である。
ジョン・ボーナム(ボンゾ)の代わりには、その息子のジェイソン・ボーナムが入るとのこと。

ジミー・ペイジ 63歳
ジョン・ポール・ジョーンズ 61歳
ロバート・プラント 59歳

この「再結成」について、若手ミュージシャンの何人かがコメントしている。
こちらのニュースから拾う。

「最悪のショウになる」と言い切るのは、The Viewのシンガー、カイル・ファルコナー。「サイテーなものになるよ。あのシンガー(ロバート・プラント)はもう歌えないからな。テレビ番組で見たことがあんだよ。これまでの人生で、あんな最悪のスクリームは聴いたことない。俺は、どんなことがあってもご免だね」

プラントのキャリアと比べるとごみくずのような実績しかないシンガーがなぜこのような不敬なことを言えるのか、僕は不思議に思うが、いずれにしても今の僕の気持ちはファルコナーと大差ない。
まずプラントは、歌えない。

一方、ダーティ・プリティ・シングスのフロントマン、カール・バラーは、どちらかというと“何としてでもチケットを手に入れたい”派のようだ。彼はこうNME.COMに話している。「ものすごくエキサイティングだ。全部の曲、勉強しとかなきゃな。ま、ホントのこと言えば、それほど気になるってわけでもないんだけど、1回きりっていうのがいいよ。頑張ってチケットを手に入れようとしている自分の姿が想像できる。彼らは(真剣に)聴こうって思いながらも聴いてないバンドの1つだからな」

つか聴けよ(苦笑)。
アルバムを聴いてねーから、「ぜひチケットを手に入れたい」なんつー脳天気なことが言えるんだよ……。
一回でも聴けば、あの音が再現不可能なことは分かるだろ。

もちろんロックの場合スポーツとは違い、歳をとったらとったでそれなりにやりようがある。
ローリング・ストーンズやエアロスミスのように、今も若い時とそれほど変わらない音を出しているバンドもある。
しかし今彼らが演奏しても違和感が無いのは、彼らがずっと現役で、「その時代のストーンズ」を常に更新し続けているからだ。
Zepは1980年、一度停止した。
その音を27年経た今再現するのは、わけが違うのである。

そして……

ボンゾ。

ボンゾのいない4人を、Led Zepplinと銘打ってはいけない。
それは死者と、ボンゾを含む4人で作った至高のアルバム達への、冒涜なのだ。
「ボンゾこそがツェッペリンだった」
ペイジ自身が、そう言った。



Wa-a-a-a-y down inside

プラントの、まぎれもなく世界最高であったころのスクリームが静寂の中で鳴り響く。

Woman
Yo-o-o-o-o-o-u need it

ペイジのギター。

Lo-o-o-o-o-o-o-ve

そして天から、まさに天から光臨してくるかのようにボンゾの官能的な、あまりにも官能的なドラムが降ってくる。

僕はこの部分を聞くためだけに、時々 “Whole Lotta Love” を聴く。
この音は再現できない。

僕は無神論者だが、時々誰にでもなく、ばくぜんと感謝の気持ちを持つことがある。
ジョン・ボーナムを含む偉大な4人が作った音を聴ける時代に生まれたこと。
この偶然も、感謝したい事の一つだ。
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by SAKICHI_I | 2007-09-19 01:44 | その他 | Comments(6)

オデン膝の手術、シーズン(ほぼ)絶望

決して冗談ではないのだが、今年以降NBAが開幕する時期になれば
「やっぱり秋はおでんですね」
「この季節はおでんに限りますね」
といった事をブログに書こうということを、すでにドラフトのずっと前、グレッグ・オデンが手首の怪我から復帰し、カレッジバスケで活躍し始めた頃には考えていたのである。
非常に残念なことに、少なくとも今年はその機会は無くなった。

この件に関する記事は、ほとんど読んでいない。
おもしろい話ではないし、当たり前の話だが僕が記事を読めばオデンの回復が早まるわけでなし、あまり読もうという気がおきない。
なので詳細は知らない。
思った事だけを書く。

まあとにかく、怪我ほど観戦の楽しみを損なうものはない。
オデンが期待どおりのすごい選手だったとしても、そうでなかったとしても、またプレイを見ていて面白い選手だったとしても、そうでなかったとしても、怪我で欠場するよりは百倍も千倍もいい。
10年に一人、あるいは20年に一人の逸材と言われるルーキー。
そのルーキーの実力がコート上で検証されるのを見る機会を、我々は奪われた。
無念きわまりない。

早期の回復、そして完全な回復を祈る。
それ以外に、何もできることがない。

おこなわれた手術は、あのマイクロフラクチャー手術である。
この手術の後、完全に故障前の状態に戻った選手は少ない。
素朴な疑問として浮かぶのは、完全に回復しないのなら、なぜこの手術をおこなうのか、ということ。
なんのためにこの術式は存在するのだろうか……。
おそらくこの手術をおこなわなければならない状態自体が、回復の可能性の非常に薄い状態であり、そして、現時点の医療に置いては、マイクロフラクチャー手術をおこなうことが最善の策なのであろう。

栄光の座にあったスター選手がこの手術をおこない、その輝きを失った例は多い。
しかしオデンは、その輝きをNBAのコート上で一度も見せていない。
悲劇とならぬことを、心より願う。
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by SAKICHI_I | 2007-09-16 20:10 | NBA関連 | Comments(2)

週刊朝日、姑息な小細工

今朝の新聞に、本日発売の週刊朝日の広告が載っていた。
その中にこんな小見出しがあった。

あの「エビちゃん」と行くツアーが応募者ゼロで中止!!

飛ぶ鳥を落とす勢いがあるように見えるエビちゃんだが、実は人気の低下が進行していたのか。
僕はエビちゃんのファンなので、気になった。
ケツメイシ『また君に会える』のPV
ちょwwwwwww可愛すぎwwwwwwwww

早速、コンビニで週刊朝日を立ち読みした。
中止になったのは、雑誌か何かが企画した「エビちゃんと行くマレーシア3泊4日の旅」。
30人募集したが、応募はなんと0人。
本人も非常にがっかりしているそうだ。
しかしこの記事で言う“エビちゃん”とはモデルの蛯原友里さんではなく、漫画家の蛭子能収さんのことだった。

まったく姑息である。
今の日本で“エビちゃん”と言うとき、いったい誰が蛭子さんを思い浮かべるだろうか。
しかも、蛯原友里さんの登場以前に、蛭子さんがエビちゃんと呼ばれていた形跡さえ無い。
僕は蛭子さんを好きでも嫌いでもないが、正直なところそのツアーに人が集まろうが集まるまいが、知ったことではない。

蛭子さんの記事では誰の興味も引かないので、見出しで釣ることにしたのだろう。
まったくセコい話である。
こんなことは、東京スポーツの一面以外では許されない。

いずれにしても、エビちゃんの人気が急降下したわけではなかった。
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by SAKICHI_I | 2007-09-11 17:51 | 雑記 | Comments(2)

イがバックス入団に転じた理由

という内容の記事がESPNに出たので、読んでみた。
もう一週間前のことで、目新しい話ではない。

出場時間20分を保証した

ということらしい。
大手メディアのサイトをざっと見たところでは、ESPN以外はこの事をとりあげていないようだ。
見出しには無かったので、少なくとも大きく扱ってはいない。
ESPNの独自取材であることもその理由の一つだろう。
情報源は交渉者に近い筋。
以下、その情報が事実だと仮定して書く。

わたしゃ、かなり大問題であるような気がしてならん。
結構よくある事なのだろうか?
アメリカ人の感覚では、これが事実であったとしてもかまわないのだろうか。

NBAのような高いレベルのリーグでは、まず自分の出場時間を獲得することが大変だ。
シーズン前からプレイタイムが約束されているのは、一部のスター選手だけ。
残りの時間を、新人と、膨大な数の中堅選手が死にものぐるいで奪い合う。
彼らにとって、まず最初の敵はチーム内のポジションがかぶる選手であり、相手チームではない。
自分がクビになってしまえば、チームが優勝しようが何をしようが関係ないのだ。

なのに、NBAで何の実績もない新人が、20分を保証される。
待遇としては、破格の中の破格。
他の選手にしてみれば、アホらしてやっとられんわと思うのが当然だ。
選手がチームに対し、決定的な不信感を持つであろう。
バックスはその事が、まったく恐くないのか……?
イ以外でこういう事例がどれぐらいあったのか僕は知らないが、噂という形ではあっても表に出てくることはほとんど無かったと思う。
ほとんど、というのは僕が知らないからそう書いただけで、実際にそういう情報を目にしたことはない。

この「密約」を進めたのはバックスのオーナー自身であるという。
まあ当然でしょうな。
こういう事が、GMの独断でできるとは思えん。
また、GMやコーチがこういう事をやりたがるとも思えん。
コーチの権限にまで口を出すことを条件にして入団する選手なんぞ、使いづらくて仕方がない。
もちろん、イ・ジャンリン個人という意味ではない。
イという形になって現れる、中国政府である。
まだ20歳にもならない若者が、こんな傲慢な要求をするわけがないし、彼自身はできるだけプレイタイムを多くもらいたいのは当然だが、それを密約にこぎつける力があるわけがない。

イが出場時間20分に値するような好選手であれば、まだましだ。
そうでなければイの待遇は、バックスの他の選手にとって我慢ならないものになるであろう。
コーチとしても、いくらオーナーとは言え素人に自分の領域を侵されては、たまったものではない。
しかもイの事例は、このオーナーが他の部分でも口出しをしてくる可能性が高いことを示している。
シーズン途中でチームが崩壊する可能性もある。

オーナーのコール氏は、上院議員にして大企業の社長。
中国のマーケットと利害関係がある。
チーム自体の利益向上に熱心なのならともかく、チームをチーム外の企業や人間の利益のために利用するような人物は、スポーツチームの所有者になるべきではない。
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by SAKICHI_I | 2007-09-10 20:12 | NBA関連 | Comments(3)

「台風上陸」という妙な言葉

昨夜から関東・東海地方は雨・風が激しい。
台風が来ている。
僕も昨日の帰りは、びしょぬれになってしまった。
まあぬれるのは、乾かしさえすればいいのだから大した事ではない。
台風で恐いのは、床上浸水や土砂崩れなどで、家が被害を受けることだ。
うちは幸いやや高い地域にあるので、あまり洪水の心配はない。

さて台風についての報道に関し、前から疑問に思っていたことがある。
ニュースや天気予報では、「台風が○○県に上陸しました」と言う。
上陸。
どういうことか?
まあ使われている時の天気図や状況からして、だいたい推測できる。
台風の中心がどこかの地域にさしかかる、ということだろう。
一応、ネットで調べて確認してみた。

台風の上陸とは、北海道、本州、四国、九州のいずれかに台風の中心がきたときをいいます。それ以外の島の場合は上陸ではなく通過と表現します。
(TBS WEATHER GUIDE)


まあそうだろうな、としか思わない。
問題は、「上陸」という言葉でいいのだろうか、ということだ。

台風以外でこの言葉を使うのは、どういう時だろうか。
僕の場合それは、軍隊の上陸である。
ある国が他国を侵略・占領するために、船で陸軍や海兵隊を運び、着岸し、兵器と兵士を揚陸する。
侵攻側・防衛側双方にとって極めて重要な行動。
戦争の帰趨を決すると言ってもよい。
第二次大戦における「ノルマンディーの上陸」が典型的な例である。
上陸を阻止するために防衛側は死にものぐるいとなり、攻撃側はもちろんその逆だ。
これが成功するか失敗するかは、双方にとっての死活問題となる。

「上陸」の他の使い方。
外国のブームや製品が日本に来た時なども、上陸と言うことがある。
いずれにしても「上陸」は、基本的にする/しないのどちらかなのである。

さて台風。
台風に対処するにあたり、上陸する/しないはそんなに重要か?
例えば海岸沖30kmの地点を通過したとする。
「ああ、上陸しなくてよかった」と喜ぶ状況か?
もちろん、中心がどの地域にあるかは非常に重要な意味がある。
台風の目を除き、中心に近づくほど風雨が激しいのだから。
しかし、中心でなければ助かる、というわけではない。
中心から半径何百キロも、暴風雨地帯なのだ。

だから僕は、いつも思っていた。
ニュースで言う。
「あと30分ほどで台風12号が広島県に上陸します」
いや、あの、すいません。
すでに、ものすげー暴風雨なんですけど。
今さら上陸するかしないかを伝えて、何か意味あるんすか。

そういうわけで僕は、この言葉の使い方はおかしいと思う。
単純に、「台風の中心は○○付近にある」でいい。
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by SAKICHI_I | 2007-09-07 11:42 | その他 | Comments(0)

9/3日記

あるいかがわしい趣味に一週間ほど前からはまってしまい、心身ともに忙殺される。
正直、更新めんどくさ……(ミ´∀`)
まああまりネタも無いしな。
いや無いどころではない。ある。

前田選手、2000本安打達成おめでとう!
チームUSA、北南米大陸予選を制し、オリンピック出場権確保!
ジャミア・ネルソン(ORL)の父親、死体で発見?
織田裕二、あんたはいったい何者……

特に最後の織田裕二についてであるが、一つの競技をあれほどの熱意をもって伝えられるタレントが、他のスポーツも含め、日本にあと一人でもいるだろうか?
陸上という競技は、本当に幸運だったと言っていい。
最初は思っていましたよ。
こんなに連日、何時間もぶっとおしで放送するほど、陸上というのは人気のあるスポーツか?
世界バスケとのこの、ものすごい差はいったい何よ。
それで思ったのだが、視聴者の中には、「織田裕二が次にどういうコメントをするか」が楽しみで見ている人がけっこういるんじゃないか?
放送局としても、そういう視聴者が見込めるからこそ、あれだけの長時間を放送してもリスクが少ないんじゃないのか。
となると、日本の陸上界にとっては、まあ誰にとってなのかはよくわからないが、織田裕二はまさに救いの神である。

ただまあ、世界のトップのアスリートたちの戦いてのは、本当にすごい。

・タイソン・ゲイの100m
・リュウホウの110mハードル
・男子走り幅跳びの逆転また逆転
・100m×4リレーの日本男子
・女子マラソンの土佐

背中がゾワッとしびれ、その感覚が頭へと抜けていった。
日本人が惨敗だったにも関わらずあれだけ盛り上がったのは、見応えがあったからだ。
世界バスケとの扱いの違いは納得がいかんが、それは認めざるをえん。

何にしても織田さんですよ……。
アンタはすごい。
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by SAKICHI_I | 2007-09-03 19:21 | 雑記 | Comments(7)