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戦慄

明治大学応援団の、いじめの話。

明大・元応援団員自殺、下半身裸にし暴行 ビデオ発見で再調査へ

「学生服の男子学生が下半身を裸にされ、バケツに入った熱湯と冷水に局部を交互につけさせ」た

どういう言葉で感想を表現すればいいのか、よく分からない。
あえて言うとすれば
「戦慄」
しかない。

この暴行を「イジメ」と呼ぶことに、妙な違和感を感じる。
考えてみて、思い当たった。
拷問だ。
学生が同じ学生に対しておこなうイジメの範疇を越えている。
この事件の場合、尋問をしているわけではないから、厳密に言えば「拷問」ではない。
だが残虐行為の種類から言えば、ナチス・ドイツや旧日本軍の拷問のイメージの方がよほど近い。

しかもこれを、ビデオで撮影していた。
告発するための証拠にしようとしたわけではない。
もしそうなら、加害者どもが黙って撮らせるわけがない。
加害者の一人が、被害者の屈辱をさらに増加させるために撮ったのである。
人間がここまで狂気に陥ることがある、ということも衝撃的だ。

なぜ被害者にあのような暴行が加えられたか。
最初僕は、女がらみの個人的な恨みかと思った。
さっき見たニュースステーションによれば、そうではなかった。
被害者の彼は、上級生が下級生をひっきりなしに殴るという応援団の体質に批判的だった。
自分は殴られても、他人を殴ることは決してなかったそうだ。
そのせいで、かれはイジメの標的にされた。

なんたる理不尽。

許せぬ。
社会的正義は、彼の側にあった。
応援団という狭い組織の中での、間違った伝統、間違ったルールには反していたかも知れないが、正しいのは彼だった。
それを一顧だにせず残虐な暴行を加えた団員ども。
……言葉にならん。
警察と検察は一刻も早く立件し、奴らに罪を償わせなくてはならない。

この事件を隠蔽しようとした、大学当局の罪は重い。
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by SAKICHI_I | 2007-12-26 00:45 | その他 | Comments(2)

銃規制

どうやって銃を警察の管理下におくか、という議論が報道番組を中心に盛んに行われているが……。
管理下に置く必要はない。
全面禁止でいい。

クレー射撃と狩猟。
この二つの趣味が無くなって、死ぬほど苦しむ人がいるか?
他の趣味に鞍替えしてもらえばいい。

アメリカと違って、日本に銃メーカーの巨大産業は無い。
銃の全面禁止は、簡単だ。
人を殺傷し、物を損傷する以外に何の役にも立たない物は、存在しない方がいい。
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by SAKICHI_I | 2007-12-17 22:26 | その他 | Comments(2)

豪華な夢

篠原涼子とつき合うという夢を見てしまった。
それほど大ファンであるという意識はなかったが、実はかなり好きだったのだろうか。
しかもその彼女(篠原さん)に隠れて、別の女の子にも「会おう」というメールをこそこそと送っていた……!

いったいどんな潜在意識のあらわれか……?
そんな願望があることは間違いなさそうだ。
おそれ多いことである。
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by SAKICHI_I | 2007-12-17 18:13 | ただの日記 | Comments(2)

この半年間ぐらいの間に読んだ本

■京極夏彦(初読) 『魍魎の匣』
オカルト小説かと思っていたのだが、そうではなかった。この小説に超常現象は現れない。すべての奇妙な出来事は悪魔や霊魂などの人智を超えた存在ではなく、科学技術が引き起こす(ということになっている)。その意味で、SF的でさえある。
登場人物はユニークで、そのやりとりは軽妙で面白い。気に入った部分はそこだけだった。
小説としてはまず邪魔なのが、伝奇・伝承に関する膨大な量のウンチク。百科事典ではないのだから、本筋に関係ない箇所はいらない。
それと構成。小説の後半で京極堂なる古本屋の主人が、延々と弁舌をふるって事件の謎を解明する。この小説は分厚い文庫3冊というかなりの長編なのだが、その第3巻の半分以上を京極堂の謎解き演説が占める。
そこまで謎を解明できているのなら、事件が起こる前に止めんかい。
京極堂の話を聞いている連中がまた、「しかし○○は○○の時間に○○をしていたんじゃないのか」「それで○○○は殺意をもったわけか」などと、時には疑問を呈し、時には反芻して再確認し、まるで台本があるかのごとく絶妙の合いの手をさしはさむのである。
はなはだ、ご都合主義。

■馳星周 『ダーク・ムーン』『虚の王』
馳氏の血みどろの作品群が、なぜ僕にとって心地よいのか。ただの一人として、偽善者が登場しない。登場人物には、エゴイズム以外の思考回路が無い。客観的に言えば、こういう小説を抵抗なく読める人間は、幸福ではあるまい。

■北方謙三(初読) 『三国志』
全13巻のうち、4~13を読破。全部読んでないのに「読破」というのも変だが、とにかく長かった。長く、感じた。
読んで、あらためて『蒼天航路』の凄さを再確認した。
北方三国志、とにかくキャラクターが凡庸である。事実に近いのは当然こっちだろうが、それにしても凡庸だ。多分これが、普通の「三国志」なのだろう。
夏侯惇は蒼天では豪放磊落、武勇と侠気を備えた人物だが、北方三国志では軍をまとめることだけが得意な地味なおっさんだ。甘寧は蒼天では両袖から刃物を出して敵を切りまくる、スパイ映画の殺し屋のような人間だが、北方三国志では登場回数が少なすぎて「どうやら強い」ということしか分からない。
蒼天以外のほとんどの三国志物語の特徴である劉備の偽善者ぶりも、気持が悪い。
ついでに言えば、読点の付け方がおかしい。この作家、本当に大御所なのか。

■吉本ばなな(初読) 『キッチン』
読み終わったらゴミ箱にぶち込むことだけを目標に、この薄い本を苦労して読み続けた。虫ずが走る。この本が売れたということは、こういう現実逃避が心地いい人間はけっこう多いのだろう、と思った。

■東野圭吾 『悪意』『時生』『変身』
全部が、ものすごく面白いわけではない。特に『白夜行』『幻夜』を読んだ後では、他の作品はやや物足りなく感じる。それにしても、駄作が無い。他の作家から頭一つ抜けている。

■森博嗣(初読) 『有限と微小のパン』
知らない作家だったが、うちの近くの本屋に平積みで大量に置いてあったので、人気作家だろうと思って買った。
読んでいて非常に不快になる小説である。どうやら文章の8割ほどが、「こういう風に書けば読者は作者のことを頭がいいと思ってくれるだろう」という意図のもとに書かれている。簡単に言えば、カッコつけすぎなのだ。
推理小説として良い作品なのかどうかも疑問。事件の謎のほとんどを、「天才」とされる一人の登場人物の天才性に帰結させるだけ。「天才」だから可能なんですよ、と。実際の説明ではコンピュータ用語の羅列で読者を煙に巻くだけで、何のリアリティーも無い。リアリティーの無い天才を「天才」と連呼することのむなしさ。
結局のところ「天才」という言葉を都合よく使っているだけのこと。緻密なつじつま合わせをすることの放棄である。
その本屋の平積みされた本も、よく見ると埃をかぶっていた。本屋の横着で平積みになっているだけかもしれない。
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by SAKICHI_I | 2007-12-13 18:01 | 雑記 | Comments(2)