1)東ファイナルGame6に破れ、シリーズ敗退が決定したあと、すぐにコートを去ったこと。敵チームのコーチ、選手と話し、健闘を称え合うことが通例となっているのに、それをしなかった。
2)そのままアリーナを後にする。当然、記者会見には出席しなかった。 3)次の日のコメントで、上記の行動を正当化。「負けた後ですぐに誰かを祝福するのは難しいことだよ。潔く負けを認めないとか、相手の勝利を祝わないとかいうわけではない。僕にとっては誰かに敗れたとき、相手を祝福するのが当然ではないんだ。競争が好きな人間で、コートに出て誰かと握手をすることに意味はない」(Yahoo!ニュースより) 誉められたこっちゃないのは当然なのだが、あんまり責める気にもなれんなあ。 キャブスの敗退に僕自身が衝撃を受け、激しく落胆したので、レブロンの気持ちは--まあ世界的スターの気持ちが分かるというのはおこがましいが--分かる。 これが一つ。 それから(3)でレブロンが言っていること。これも分かる。試合が終わったからといって、急に「敵」でなくなる必要はないんじゃないかねえ。まあ健闘を称え合っているのを見るのは気持ちのよいものではあるが、それをしなきゃしないで別にどうということはない。 格闘技では試合前の会見などで激しくののしりあい、試合後は抱き合ったりするが、あれを見ても僕はシラーッとする方だし。お前らあのケンカは何だったんだ、と。いやまあ、演技だというのは分かってますけども、それなら試合の後も演技すりゃいいんじゃないすか。 コートの外でも闘争心を見せるというのも、一つのあり方なんじゃないかと。 ただ、記者会見をすっぽかしたのだけはまずい。プロ選手の名声と報酬は、メディアによって伝えられるから発生する。メディアに対する義務は果たさなければならない。 僕がこう思うのは、LBJのファンだからなのかどうか、よく分からない。一応自分では、彼のヤンキーズ応援を非難するなど、気に入らん点は気に入らんと言っているつもりだ。 「優等生」であるかどうかも、あまり興味がない。あまりに極悪非道な人間だと、さすがに応援する気が失せるが、かといって聖人君子である必要はあるまい。だいたいNBA選手というのは、特にその中でもトップレベルの選手は、桁外れの負けず嫌いが多い。一般人に求めるような美徳--親切とか寛容といったものは、あまり期待しない。僕はプレーを見て、この選手をもっと見たい、あるいは見たくないと思うだけで、人間性に惹かれるわけではない。 とはいえ今回のレブロンの行動は、積極的に支持するほど良い事をしたわけではない、というのも確かだ。ああいう行動に出ざるをえなかったレブロンの心情に、同情するばかりである。
by sakichi_i
| 2009-06-02 01:00
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