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歌詞をめぐる騒動

ロック史上最強のボーカリスト 「だった」 ロバート・プラントがニューアルバムを出すらしい。
今日、本屋で雑誌 『Rocking On』 を立ち読みして初めて知った。
なかなか良いアルバムだと、それを聴いた記者は書いている。
日本での発売はまだ先だし、僕自身は聞いてないのでアルバムについては特に書くことがない。
それより、その 『Rocking On』 の記事によると妙な事が発生しているらしい。

プラントの新譜中の、ある曲の歌詞をめぐって、英米のサイトで言い争いが起こっているとのこと。
その歌詞というのは

♪度を超した自由の国の兵士が 中東の油田に目をつけた

というもの。
明らかに、アメリカのイラク侵攻への批判である。
これに対し、在NYのLed Zepplinファン等が噛みついた。
「むかし米ツアーで大もうけしておいて、今さらアメリカを叩くとは何事か」 と。
これにまたイギリスのZEPファンが反論するなどして、けっこうな騒動になっているらしい。

上記のような考えのアメリカ人がどれくらいの数いるのかは知らないが、そういう人間がいるということ自体にあきれざるを得ん。
まずこいつらは、「アメリカ国民への批判」 と 「アメリカ政府への批判」 の区別がついていない。
むしろ 「アメリカ政府の一部の国際政策への批判」 を 「アメリカという国そのものへの批判」 に拡大解釈するとすれば、歪曲以外のなにものでもない。

次に。
30年以上も前、米のロックファンがツェッペリンのライブのチケットを買ったことを理由にアメリカへの未来永劫の免罪符を得ようとは、片腹痛い。
ZEPが 「アメリカ万歳ツアー」 と銘打って米をまわったのならともかく、そうではない。

ツアー当時、ZEPが米政府からどういう扱いを受けたかは知らん。
だがあの頃のロックの社会的地位の低さからすると、邪険にされこそすれ歓迎されたとはとても考えられん。
ロックの側としても、まだ反体制・反権力の気骨を残している時期だった。

こういう奴らがいるから、アメリカという国は政府がどんなキチガイ政策をおこなおうとも、国民の側からの是正というものがあまり期待できない。
ヤレヤレという話だ。
by SAKICHI_I | 2005-05-18 04:47 | その他 | Comments(0)


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