ガセビア:「四球より打たれた方がまし」 (野球)

b0054053_1136262.gif「フォアボールを出すくらいなら、ど真ん中に投げて打たれたほうがまだいいですね」
……というのは、四球が出た時に野球の中継でどの解説者も口を揃えていう言葉。
あんまりしょっちゅう聞くもんだから、野球ファンはこれが常識だと思っている。
これが真実かどうか調べた大学教授がいる――という興味深い記事が、朝日新聞に載った。
プロ野球の過去2シーズンの200試合余りをサンプルに統計をとった結果、以下のような数字が出た。

●先頭打者に四死球を与えた場合
  ・失点確率:38.2% ・平均失点0.81
●先頭打者に打たれた場合
  ・失点確率:45.8% ・平均失点0.97

ということで見ての通り、打たれた方が点を取られる確率が高い。
しかしこの数字には注記が必要だ。
「打たれた場合」 はシングルヒットだけでなく二・三塁打、ホームランを含む。
対して四死球は必ず一塁止まり。
だから打たれると、状況としては四死球と同じかもっと悪くなる。
従って、打たれた方が点を取られやすいのは当然なのである。

にもかかわらず、なぜ解説者は 「打たれた方がまし」 と言うのか?
データには反するが、僕はそれを言いたい気持ちは非常によく分かる。
遊びでも何でも、野球をやったことのある人なら誰でも分かると思う。
内外野で守っている者にとって、フォアボールほど嫌な物はない。
本当に心から、 「四球を出すくらいならど真ん中に投げて打たれろ」 なのである。
だがチームの事を考えれば、「点をとられてもいいから打たれろ」 というわけにはいかない。
だから 「四球を出すくらいなら打たれた方がまし」 ではなく、正確には以下のように言うべきだろう。
「同じ点を取られるなら、四球よりはまだ打たれた方がまし」

だから何、というわけではない。
「四球より打たれた方がまし」 という理屈が純粋に感情のみから発するものだということが、データにより証明された。
それが面白かった。
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by SAKICHI_I | 2005-09-18 11:37 | 雑記 | Comments(0)


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