ドラフト07:記者4人の評価

メディア大手の各社からドラフトを評価する記事が出たので、それらのうちのいくつかを総合した。
去年も同じ事をやり、そして「もう二度とやらない」と書いた。
各記者の評価があまりにもバラバラで、結局シーズンが始まらなければドラフトの良し悪しなど分からない、と思ったからだ。
とはいえ、予備知識のまったく無いまま来シーズンを迎えるのも寂しい。
それで同じ事をやることにした。これが一番てっとり早い。
それに今年は、去年ほどは評価が分かれていない。
評価の対象はドラフトそのものだけではなく、その前後におこなわれたトレードも含む。

収拾したのは以下の4つの記事。各チームのランク付けの順序も同じ。
■Chad Ford/ESPN
■Jeff Goodman/FOXSports.com
■Tony Mejia/CBS SportsLine.com
■Marty Burns/SI.com

Atlanta Hawks
Round 1: Al Horford (3); Acie Law (11)
Round 2: None
Grade: B・B・A-・B+
二人ともホークスの「穴」を埋めるポジションであることが高評価。それでもこの2つの指名権をトレードし、アマレを獲得すべきだった、との意見あり。

Boston Celtics
Round 1: None
Round 2: Gabe Pruitt (32), Glen Davis (35)
Grade: B+・C+・A-・B-
レイ・アレンの獲得を評価しているのは4人のうち1人だけ。アレンの年齢(32歳)と手術後であることなどから、おおむねの評価は「エインジがGM職を維持するためのバクチ」。

Charlotte Bobcats
Round 1: Jared Dudley (22)
Round 2: Jermareo Davidson (36)
Grade: B-・B+・C-・B+
リチャードソンの獲得は「チームのニーズを埋める」とおおむね高評価。低評価の一人はJRの健康状態を疑問視。22位のダドリーは職人タイプとして好評。

Chicago Bulls
Round 1: Joakim Noah (9)
Round 2: Aaron Gray (49), JamesOn Curry (51)
Grade: B+・B・B・B
ノアのエネルギッシュさとプレイはスカイルズのシカゴにぴったり、と言われながらも、一様にB評価。オフェンス能力の無さは改善の見込み無しか。

Cleveland Cavaliers
No draft picks

Dallas Mavericks
Round 1: None
Round 2: Nick Fazekas (34), Reyshawn Terry (44), Renaldas
Seibutis (50)
Grade: C+・C・-・B
Fazekasは評価が分かれる。長所はシュート力、短所は運動能力、らしい。評論家の一人は “Fazekas runs like my grandmother” と言っている。

Denver Nuggets
No draft picks

Detroit Pistons
Round 1: Rodney Stuckey (15), Arron Afflalo (27)
Round 2: Sammy Mejia (57)
Grade: A-・C+・C・C
スタッキー個人の評価は悪くない。しかし(まだ残っていた)ニック・ヤングを指名するべきだった、との意見多し。スタッキー指名の約束があったのではないか、と一人が推測。

Golden State Warriors
Round 1: Brandan Wright (8), Marco Belinelli (18)
Round 2: Stephane Lasme (46)
Grade: A・C・B・B
評価が分かれる。低評価の理由は、ライトがソフト過ぎること。

Houston Rockets
Round 1: Aaron Brooks (26)
Round 2: Carl Landry (31), Brad Newley (54)
Grade: D+・C+・D-・C
「今ドラフト最低の成果」との評多し。マイク・ジェームスを獲得した以上、PGブルックスをとる必要なし。しかもこの時、ビッグマンがまだ残っていた(という意見)。

Indiana Pacers
Round 1: None
Round 2: Stanko Barac (39)
Grade: B-・-・-・C
7-1のクロアチア人だとのこと。少しは評価している人も、Baracには可能性があると言うだけで活躍を確信してはいない。最悪の評価は「知ったこっちゃない(Who Really Cares)」。

Los Angeles Clippers
Round 1: Al Thornton (14)
Round 2: Jared Jordan (45)
Grade: A-・B+・B・B
ソーントンはもっと上の順位で指名されると目されていた選手。「即戦力」との評価多い。ただしその分、24歳と年齢は少し高め。

Los Angeles Lakers
Round 1: Javaris Crittenton (19)
Round 2: Sun Yue (40), Marc Gasol (48)
Grade: B+・C-・B・B
クリッテントンは評価が分かれる。ビッグガードでコンボガードである点は、トライアングル・オフェンスに合うだろうと。コービーの動向がはっきりしないことから、どの評論家も歯切れが悪い。

Memphis Grizzlies
Round 1: Mike Conley (4)
Round 2: None.
Grade: A・B・A・A-
コンリー個人も、グリズリーズの穴を埋めることについても、非常に評価が高い。

Miami Heat
Round 1: Daequan Cook (21)
Round 2: None.
Grade: C+・C-・-・B
4人のうち3人が、「クックはプロ入りはまだ早い」という評価。パット・ライリーが新人を使わないという意見で4人が一致。

Milwaukee Bucks
Round 1: Yi Jianlian (6)
Round 2: Ramon Sessions (56)
Grade: -・C+・D・C
イの評価自体は悪くない。問題は入団するかどうか。おおむね、「勝つ見込の薄いギャンブル」という見方。

Minnesota Timberwolves
Round 1: Corey Brewer (7)
Round 2: Chris Richard (41)
Grade: B・C・A・B
ブリュワー自身は良い、しかしKGが残留に傾くほどではない、という評価。まあそんな選手は、上からせいぜい4人ほどしかいない。

New Jersey Nets
Round 1: Sean Williams (17)
Round 2: None.
Grade: A-・B+・B・B
ウィリアムスは実力はあるが、かなりの問題児らしい。MILのピックと並び、このドラフトの大きなギャンブル。「ディフェンスで試合に影響を与えられるのは、今ドラフトではウィリアムスとオデンの二人だけ」と評論家の一人。

New Orleans Hornets
Round 1: Julian Wright (13)
Round 2: Adam Haluska (43)
Grade: B+・B-・C-・B
ライトは運動能力はあるが技術が未熟。成功/失敗がはっきりと分かるのは数年先になるだろう。従って評価も分かれている。

New York Knicks
Round 1: Wilson Chandler (23)
Round 2: Demetris Nichols (53)
Grade: B-・D+・B・A-
30チーム中、AからDまで評価が分かれるのはここだけ。評価の対象はドラフトではなく、ランドルフの獲得である。まあシーズンが始まってみなきゃ分からんわな。普通に考えて。

Orlando Magic
Round 1: None
Round 2: Milovan Rakovic (60)
Grade: -・C+・-・C
最も評価の低いピックの一つ。特記事項が無い。


Philadelphia 76ers
Round 1: Thaddeus Young (12), Jason Smith (20)
Round 2: Derrick Byars (42), Herbert Hill (55)
Grade: A-・C・C-・C
ESPNのフォード氏以外、ヤングに高評価を与えず。

Phoenix Suns
Round 1: Alando Tucker (29)
Round 2: D. J. Strawberry (59)
Grade: C・D+・-・B-
サンズはドラフト前、10位以上の指名権を獲得しようとして失敗。とるにたりないピックをすることになった。

Portland Trail Blazers
Round 1: Greg Oden (1), Rudy Fernandez (24), Petteri Koponen (30)
Round 2: Josh McRoberts (37), Taurean Green (52)
Grade: A+・A-・A+・A-
オデン獲得に満足せず他のピックでも手を抜かなかった……と評価高い。
ちなみにフランシスはバイアウトで放出される噂あり。

Sacramento Kings
Round 1: Spencer Hawes (10)
Round 2: None
Grade: C+・C+・C+・B
7フッターのホーズの評価は一様に「背は高いが、運動能力が無い」。どの評論家も「まあビッグマンが欲しいだろうから仕方ないわな」という書き方をしており、どうにもパッとしない印象。

San Antonio Spurs
Round 1: Tiago Splitter (28)
Round 2: Marcus Williams (33)
Grade: A・B-・A・B
下位指名にしてはうまい、との評価。またかよ( ´Д`) スプリッターはスペインのチームとあと1年契約がある。それを待てることが強豪の余裕か。

Seattle SuperSonics
Round 1: Kevin Durant (2), Jeff Green (5)
Round 2: None
Grade: A-・A-・A-・B
レイ・アレンのトレードは「再建の見本」と高評価。唯一のB評価も理由は上位進出までにやや時間がかかるかもしれない、というもの。期待は大きい。

Toronto Raptors
No draft picks

Utah Jazz
Round 1: Morris Almond (25)
Round 2: Kyrylo Fesenko (38)
Grade: B+・C+・A・B
アーモンドは「今ドラフト最高のシューター」との評あり。高評価の下位指名の一つ。

Washington Wizards
Round 1: Nick Young (16)
Round 2: Dominic McGuire (47)
Grade: B+・B・A・B
15位より上のいくつかのチームが、この選手をとれるのにとらなかったことでドラフトの評価を下げている。その当のニック・ヤングである。当人にしては「下位指名」の雪辱をシーズンで果たすことができるのか。要注目。

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by SAKICHI_I | 2007-07-03 21:57 | NBA関連 | Comments(2)
Commented by teshi-hi at 2007-07-04 10:12 x
昨年のドラフトの勝者は下位でいい選手を取ったユタ、ニュージャージー、クリーヴランドというところだったですね。
そして、ボロボロの評価だったNYのバークマンが活躍したのには驚きました。

オデンとデュラントの行き先が決まったので、ファンの注目はもうドラフトよりKGとコービーの動向ですかね。
クリーヴランドはPGをどうするんでしょう。
Commented by 佐吉 at 2007-07-04 17:41 x
>teshi-hiさん
昨季も例年のように、記者の予想はあまり当たりませんでした。新人が全体的にパッとしなかったですね。
KGは個人的には、サンズに行ってほしいと思っています。先日トレード目前にATLが難色を示したことにより話がなくなったそうで、余計な事をしやがってと思っています(^^;)
キャブスのPGは頭が痛いです。ギブソンをSGで使うのは小さすぎてディフェンスがきついので、ギブソンPGに期待するのが一番いいかもしれません。


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