やはり戻らん

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僕に言わせれば 「当たり前だ」 といったところである。
事のてんまつ自体が悪い冗談だった。

この件を扱ったESPNのコラムの中に、気になる一節があった。

Athletes have a right to be selfish when it comes to their careers.
Fans don't.

「選手は自分のキャリアについて、身勝手になっていい」

文脈としてはこの文の前に、「ペイサーズのファンはBOSのユニフォームを着たミラーを見たくない。ミラーを敵として憎んだ人々さえ、BOSでの劣化バージョンを見ることによりそのクラッチシューターのイメージが弱まることを嫌がる」 という内容の文章がある。
従って 「身勝手になっていい」 という言葉の意味は、ファンの心情に配慮することなく、自分が復帰したければ復帰していい、ということだ。

僕はそうは思わない。

選手は無人島でプレイをしているわけではない。
選手の財産と名声はすべて、ファンの支持があって初めて発生する。
生涯に1万本シュートを決めようが2万本決めようが、誰も見ていないところでそれをやれば何もしていないのと同じだ。
選手の活躍を受け止め、それを栄光という華々しい形に昇華させるのはファンとメディアである。
ファンの声を無視してはならない。

このコラムを書いたのはJ.A. Adandeという人で、この8月にESPNコラムニストの仲間入りをしたばかりらしい。
ロサンゼルス・タイムズで記者歴10年。

ミラー自身は、復帰断念の理由にファンの気持ちを挙げていない。
「精神的にパーフェクトになりそうにないから」 と言っている。
だがAdande氏がああいうコラムを書いたことからすると、もしかすると多少なりともファンに配慮した、という背景があるのかもしれない。

何にしても、選手が身勝手になっていいという考え方には賛成できない。
これはミラーの復帰の問題に限った話ではない。
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by SAKICHI_I | 2007-08-26 01:25 | NBA関連 | Comments(3)
Commented by reds at 2007-08-27 13:00 x
僕はAdandeの意見に賛成です。
別に政治家じゃないので好きにしていいかと。
ファンにも好きに見放す権利があるので。

ただしミラーがペイサーズで「俺がなんとかしてやる」っと復帰したら鳥肌もんにかっこいいですけど。
ということでアランたんの現役復帰も応援します。
Commented by ドラ at 2007-08-27 16:55 x
私は単にミラーのファンだったので復帰無しは少々残念。でも、色々考えると復帰しなくて正解なんだろうな。私はNBAに関してはチーム愛は全然無くて、選手愛だけがあるので、好きな選手がどのチームでプレーしようが全然気にならないっていう気持ちもあります。私にとって好きなチームは阪神タイガースだけなので(笑)話題がそれちゃってすいません。
Commented by SAKICHI_I at 2007-08-27 19:25
>redsさん
この問題は賛否両論出ますね(^_^;) 
まあ難しいところですが、ジャーナリストもそのスポーツのファンあってのものだということを考えると、そのファンをある意味裏切ってもいいよ、みたいな書き方をするのはどうかという気がします。Adande氏は、選手は好きなようにする権利があるが、「Fans don't.」ということで一方的な権利だと言っていて、そこも気に入りません(苦笑)。
もっとも、ここでもredsさんとドラさんが意見を書かれているとおり、この問題に対するファンの考え方にはいろいろあり、一概に僕が「ファンの気持ちはこうだ」と言うことはできないわけですが。

>ドラさん
そうですか……。僕の場合、頭の中でこういう選手というイメージが出来上がった選手がまた出てきて、衰えを見せられるのが非常に嫌なんですよね。ユーイングやオラジュワンの晩年を見るのも嫌でした。


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